2019年8月23日~29日 沖縄問題とハンセン病 奥間政則さん連続講演会!
実はつながってる、沖縄県の米軍基地問題とハンセン病差別のこと。奥間さんから直にお話がきける素晴らしい内容の講演会となっています。
「沖縄とハンセン病、ふたつの国策差別」に立ち向かう
奥
沖縄県から奥間政則さんを招きお話を伺います。
沖縄県の米軍基地問題、ハンセン病差別の二本柱でお話しいただきます。関心のある方・無い方。よく知ってる人・よく知らない人。幅広い方々の参加をお待ちしています。
日程
2019年8月23日~29日
23(金) 14時
福岡県飯塚市 明圓寺本堂
24(土) 14時
25(日) 14時
26(月) 13時半
27(火) 13時半
28(水) 18時半
29(木) 14時半と18時 2回開催
運営協力金500円から1000円をお願いします。会場ごとに異なります。
沖縄と連帯する念仏者の会 (東・西本願寺)
山陰・島根反靖国連帯会議
沖縄新基地阻止に挑む / ハンセン病元患者両親の思い胸に
沖縄新基地阻止に挑む/ハンセン病元患者両親の思い胸に/大宜味村在住 1級土木工管理技士 奥間政則さん(51)
ハンセン病元患者の両親の痛切な思いを胸に、沖縄県名護市辺野古、東村高江での政府による米軍基地建設の無謀な工事を告発し続けている人がいます。大宜味村(おおぎみそん)在住で1級土木施工管理技士の奥間政則さん(51)です。(山本眞直)
奥間さんは名護市屋我地島(やがじしま)と今帰仁村(なきじんそん)の離島、古宇利島を結ぶ大型架橋の古宇利大橋などの難工事に携わったことを誇りとしてきた土木技術者です。
基地問題には深い関心を持っていなかった奥間さんが米軍基地問題に関わるきっかけとなったのは2015年5月、那覇市での新基地建設反対県民集会に参加したことでした。
「県民の反対を無視した政府の強行な態度へのわじわじい(沖縄の方言で腹立たしい、の意味)する思いと集会の熱気にふれ、土木屋の立場で踏み出せないジレンマがあったが、覚悟を決めた」
父の手記と証言
その思いの奥底には父の手記と証言(名護市のハンセン病療養所の証言集)がありました。
手記には復帰後も変わらない米軍基地の存在への怒りの言葉がありました。元那覇市長の翁長雄志氏が「新基地は作らせない」と党派を超えたオール沖縄での県知事選立候補にふれ、「辺野古の飛行場は二百年はもつといわれている。(略)あと二百年は遠過ぎる」と。
屋我地島の北端に位置する沖縄愛楽園はハンセン病患者(元患者を含む)のための国立療養所で、父が最初に入所した施設です。園内には療養者の「納骨堂」、「声なき子供たちの碑」があります。
療養所では、らい予防法(1996年廃止)で患者同士の結婚は禁じられ、男性は断種、女性が妊娠した場合は強制的に中絶・堕胎されました。
同碑は、闇に葬られた新生児がまつられています。奥間さんは同碑を見つめながら言いました。「父が愛楽園で結婚していたら、自分は両親との出会いはなかった。あっても生きていられなかった」 奥間さんは、父親が愛楽園から移った奄美大島(鹿児島県)の和光園で療養中の女性と結ばれ、当時の園長がキリスト教者で出産も認めていた同園で生まれました。両親は2000年から愛楽園に再入所。父親は昨年、亡くなりました。
「土木屋の誇り」
「声なき子供たちの碑」の先、エメラルドグリーンの海原を横切る古宇利大橋。奥間さんが担当した橋脚工事は、琉球石灰という地盤の弱い地質で難工事の連続でした。新基地予定の大浦湾も海底の地質は複雑で巨大な基地を支える護岸工事は危険視されています。
奥間さんは土木技術と知識をフルに発揮、新基地建設での護岸工事などでのずさんな設計を指摘し、防衛局を追及しています。
辺野古のゲート前。自慢の土木作業着姿でマイクを握る奥間さんの“口癖”が響きます。「土木屋の誇りにかけて、豊かな海を壊し、戦争のための軍事基地をつくらせない」