署名 10月5日を「ジュゴンの日」に定め、ジュゴンを沖縄県の「県獣」にしよう! 

 

10月5日を「ジュゴンの日」に定め、ジュゴン沖縄県の「県獣」にしよう!

 

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沖縄県知事 翁長 雄志 殿

 全国の都道府県には象徴的な樹木や花、生きものを選び、親しみ大切にする制度があります。著名 なものでは新潟県のトキ、富山県ライチョウなどがあります。このような制度は、日本列島の生物 の多様性を示す例といえます。

 県民にはよく知られているように、沖縄県では、グルクン(たかさご)が「県魚」、ノグチゲラが 「県鳥」、デイゴの花が「県花」、リュウキュウマツが「県木」として指定されています。しかし「県 獣」は不在です。その「県獣」として、ジュゴンを指定したいというのが私たちの願いです。

 沖縄県は現在、日本で唯一のジュゴンの生息地であり、世界の分布の北限でもあります。沖縄島北 部の沿岸に少なくとも3頭のジュゴンが棲んでいることは、報道等でも知られているとおりです。ま た、継続的な市民調査によって、特に辺野古・大浦湾周辺海域が沖縄のジュゴンにとって重要な餌場 であることも明らかになっています。

 ジュゴンは国の天然記念物に指定されてはいますが、絶滅の危険と保全の緊急性にもかかわらず、 政府による保護策は皆無に近いのが現状です。それどころか、いま、日米政府による辺野古新基地建 設のために、この希少な『北限のジュゴン』の餌場が埋め立てられようとしています。日本政府は法 を軽視し、また科学的知見も無視してジュゴンが回遊する海域での工事を強行しています。このまま ジュゴンの生息地の撹乱が続けば、わずかな数で個体群を維持している沖縄ジュゴンの絶滅は必至と 思われます。

 私たちはそのような事態を望みません。ジュゴンは県民が将来の世代に伝えるべき大切な財産であり、沖縄の人と自然の共生の象徴です。と同時に、ジュゴンは現代において平和の象徴ともなりつつ あります。このジュゴンを「県獣」として指定し、県の保護条例を制定するとともに、毎年10月5日を 「ジュゴンの日」と定めるよう要望します。

よびかけ人
エレン・ハインズ(サンフランシスコ州立大学教授・北米海生哺乳類研究者)
加藤 登紀子(ミュージシャン)
古謝 美佐子(ミュージシャン)
田島 征三 (絵本作家)
盛口 満(沖縄大学人文学部子ども文化学科教授「ジュゴンの唄」2003著))
葉 祥明(絵本作家)
横井 謙典(水中カメラマン)

問い合せ・連絡先
 北限のジュゴン調査チーム・ザン
https://www.facebook.com/teamzanokinawa
〒905-0011
沖縄県名護市宮里4-12-8
電話:FAX 0980-43-7027 携帯:090-8032-2564

ジュゴンの県獣指定への趣意書>

 ジュゴンは暖かい海に棲息する海牛目に属するほ乳類で、太平洋とインド洋にかけてのかなり広い範囲に生息していますが、生息数が減少しているため国際保護動物に指定されています。そのうち、沖縄島近海に生息しているジュゴンは、分布の北限にあたる個体群です。

 古くから沖縄の人とジュゴンは深い関わりがありました。多くの遺跡からジュゴンの骨が出ており、かつては重要な食料源であったことがわかります。琉球王府時代になると、ジュゴンの捕獲は王府の管理下に置かれるようになり、八重山では新城島民によってジュゴンが捕獲され、王府に献上されました。このような歴史があることから、新城島の豊年祭においては、ジュゴン猟の様子を歌い込んだ唄による踊りが披露されます。

 ジュゴンは、満潮時にはリーフ内に生える海草を餌としていますが、干潮時にはリーフのクチ(口)と呼ばれる部分を通って外洋へ移動します。このようにリーフと外洋を行き来することから、ジュゴンは神の使いや、津波を予知する不思議な生き物としても認知されてきました。このことから、各地の祈り唄や昔話にもジュゴンは登場しています。沖縄の多くの集落は、海を前にし、山や野を背にしています。人々は陸域で生産される作物や、野山の動植物の幸とともに、目の前の海の幸によっても生かされてきました。また、海の彼方にはニライカナイと呼ばれる、神や祖先たちのいる場所があるという信仰も今に続いています。このように見ていくと、ジュゴンは、沖縄の人と自然のつながりの象徴と言えるでしょう。

 一方、明治政府によって琉球王府が廃された後、ジュゴンの捕獲はいわゆる無政府状態に陥りました。このため、八重山宮古海域に生息していたジュゴンは大正時代に捕獲の記録が途絶え、絶滅したと考えられています。沖縄島近海のジュゴンも、沖縄戦直後の食糧難の中で捕獲され食料とされただけでなく、その後も人間活動による生息環境の悪化にさらされています。そうした中、沖縄島北部の沿岸になおも生き続けるジュゴンは奇跡であり、希望とも言えます。

 沖縄近海に生息している「北限のジュゴン」への国際的な関心は高く、世界中からジュゴンの保護と生息環境の保全が要望されています。また、米国におけるジュゴン訴訟(2003年提訴)においても、NHPA(国家歴史保全法)に基づき、ジュゴンは当事国において保護されるべき対象であると認められています。しかし、日本政府によるジュゴンの保護策は天然記念物指定にとどまっており、十分とは言えません。現在、奄美沖縄諸島の「世界自然遺産」登録に向けての機運が高まっています。また、県は生物多様性おきなわ戦略も立ち上げています。であるならば、沖縄の人と自然のつながりの象徴であるジュゴンの重要性について、県民が認識を新たにするとともに、県が主体となってジュゴン保全についてよりいっそうの努力を推し進める必要があると考えます。

 

The Okinawa dugong should be designated as the prefectural animal and October 5 designated as ‘Dugong Day’ 

Each prefecture in Japan may pick certain species of flora or fauna and “brand” them under the prefectural name. The ibis of Niigata Prefecture, the grouse of mountainous prefectures and the seagulls of maritime prefectures are among well-known prefectural birds. These specially designated flowers, trees and animals are symbols of the local biodiversity.

In Okinawa Prefecture, “Gurukun" ( Bartail fusilier (Pterocaesio tile)) is the prefectural fish, Noguchigera (Pryer’s woodpecker (Sapheopipo noguchii)) is the prefectural bird, Deigo (Erythrina variegate) is the prefectural flower and Ryukyu Matsu (Ryukyu Island pine (Pinus luchuensis) is the prefectural tree but we have yet to have a prefectural animal.

It is well-known in Okinawa that at least three dugongs (Dugong dugon), the northernmost individuals of the species, still survive along the northern coast of Okinawa island. Years of field work by NGOs has shown that the waters of Henoko and Oura Bay are of vital importance as feeding areas for the Okinawa dugong.

The Okinawa dugong, designated a Natural Monument of Japan, is in dire threat of extinction and in urgent need of conservation. However, our Ministry of the Environment has taken almost no measures whatsoever. On the contrary, the water areas around Henoko and Oura Bay are now being landfilled to construct a new airbase for the US military. The Japanese Government is ignoring the scientific facts and disregarding its own laws as it pushes ahead with this project to landfill the dugong’s feeding areas. If the current disruption to the areas where dugongs have been observed continues, the surviving dugong will certainly be driven to extinction.

We do not want to see our precious marine life harmed. It must be conserved for future generations. The Okinawa dugong is a symbol of the coexistence of people and Nature in Okinawa and is also regarded as a symbol of peace. We sincerely ask you to designate the dugong as the prefectural animal of Okinawa, to establish a prefectural ordinance to protect the dugong and to designate October 5th as ‘Dugong Day’.

This petition is endorsed by:

Ellen Hines, PhD (Professor at San Francisco State University, Marine Mammal Specialist),
Kato Tokiko, (musician),
Koja Misako, (musician),
Tajima Seizo, (picture book author),
Moriguchi Mitsuru, (Professor at Okinawa University Department of Humanity, Child Culture Section, author of “Song of Dugong”(2003)),
Yo-u Shoumei, (picture book author),
Yokoi Kensuke, (underwater photographer)

 Contact us at: The Northernmost Dugong Observation Team-Zan (Representative: Suzuki Masako), Miyazato 4-12-8, Nago City, Okinawa Prefecture, Japan 905-0011, info@sea-dugong.org

「 듀공의 날 」 제정과 듀공을 오키나와현의 「 현수 」 로 ! 서명 을 부탁드립니다 .

일본 도도부현(都道府県)에는 상징적인 수목이나 꽃, 생물을 선정하여 친밀감을 갖고 소중하게 여기도록 하는 제도가 있습니다. 유명한 사례로 니이가타현의 따오기, 도야마현의 뇌조 등이 있습니다. 이러한 제도는 일본열도의 생물다양성을 보여주는 예라고 할 수 있습니다. 현민들에게는 잘 알려진 것처럼 오키나와현에서는 구루쿤(타카사고, Pterocaesio digramma )이 「현어」, 노구치게라( Sapheopipo noguchii )가 「현조」, 데이고( Erythrina variegata )가 「현화」, 류큐마츠( Pinus luchuensis Mayr)가 「현목」으로 지정되어 있습니다. 하지만 「현수(県獣)」는 아직 없습니다. 이「현수」를 듀공으로 지정하고자 하는 것이 우리들의 바람입니다. 오키나와현은 일본에서 유일한 듀공 서식지로 세계 분포의 최북단이기도 합니다. 오키나와섬 북부 해안에 적어도 3두의 듀공이 살고 있다는 것은 이미 언론 보도 등으로 알려진 바 있습니다. 또한 지속적인 시민조사에 의해 특히 헤노코・오우라만 주변 해역이 오키나와의 듀공에게 있어 중요한 취식지라는 것이 명확해졌습니다. 듀공은 일본의 천연기념물로 지정되어 있지만 멸종의 위협과 보전의 긴급성에도 불구하고, 정부의 보호책은 거의 전무합니다. 그 뿐 아니라 현재 미-일 정부의 헤노코 신 미군기지 건설을 위해 희소한 『최북단의 듀공』의 취식지를 매립하려고 합니다. 일본 정부는 법을 경시하고 또한 과학적 지식도 무시한 채 듀공이 회유하는 해역에서 공사를 강행하고 있습니다. 이렇게 듀공의 서식지의 교란이 계속된다면 그나마 적은 수로 개체군을 유지하고 있는 오키나와 듀공의 멸종은 불가피할 것으로 예상됩니다. 우리들은 위와 같은 사태를 원하지 않습니다. 듀공은 현민이 미래세대에게 전해주어야 할 소중한 유산이며, 오키나와 사람과 자연 간 공생의 상징입니다. 동시에 듀공은 현대에 들어 평화의 상징이 되고 있습니다. 듀공을 「현수(県獣)」로 지정하여 현 보호조례를 제정함과 동시에 매년 10월 5일을 「듀공의 날」로 지정하는 것을 요청합니다.
요청인: Ellen Heinz((샌프란시스코 주립대학교수·북미바다포유류연구자), Tokiko Kato(뮤지션),
Misako Koja(뮤지션), Seizo Tajima(그림책작가), Mitsuru Moriguchi(오키나와 대학
인문학부 아동문화학과 교수, 『듀공의 노래』.2003 저자), Shaoming Yang(그림책 작가),
Noriko Matsui(수중카메라맨)

문의・연락처:北限のジュゴン調査チーム・ザン(代表・鈴木雅子 최북단의 듀공 조사팀・잔(대표 스즈키 마사코) 주소:〒905-0011 沖縄県名護市宮里4-12-8 4-12-8, Miyazato, Nago-city, Okinawa, Japan (우편번호 905-0011) E메일:n-hokugen.19@kjd.biglobe.ne.jp 전화・FAX:0980-43-7027 휴대전화:090-8032-2564