6月12日~7月8日 恩納村博物館「戦場となった恩納岳 少年兵 第ニ護郷隊のゲリラ戦」
13〜17歳頃の少年兵の記録です。戦場となった地域の子どもを含めた住民が、あらかじめ潜入して学校の教師になりすましていた東京の陸軍中野学校出身の軍人に心身共に囚われて行く様子を克明に記しています。
戦場に駆り出された少年兵たちの苦悩は悲惨さを越えて、国家というカラクリに怒りが噴き出して来ます。
是非行って観て来て!
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古くから多くの人に愛されてきた恩納岳。73年前、やんばるの少年たちはゲリラ部隊・護郷隊として恩納岳を駆けめぐり、傷つき、命を落としました。
その「ゲリラ戦」とは、そして、なぜ恩納岳で戦うことになったのか・・・・・・。現在残る史料、元隊員の証言から考えていきます。
恩納村史編さん事業 慰霊の日企画展
「戦場となった恩納岳 少年兵 第ニ護郷隊のゲリラ戦」
開催期間:平成30年6月12日(火)~7月8日(日)※月曜日休館
会 場:恩納村博物館
観 覧 料:無 料
開館時間:9:00~17:00(7月3日~8日は日没時間まで開館)
お問合せ:恩納村博物館 (☎098-982-5112)
恩納村字仲泊1656-8(おんなの駅隣)
1940年に陸軍部が出した「国土決戦教令」
73年前の沖縄戦で、ゲリラ作戦に駆り出された少年兵の部隊「護郷隊」の戦争体験を、証言やイラストで紹介する展示会が恩納村で開かれています。
恩納村博物館で開かれているこの展示会は、沖縄戦当時本島北部の恩納岳などで戦った日本軍で唯一の少年兵の部隊「護郷隊」を紹介しようと、恩納村が初めて企画しました。
護郷隊の概要を伝えるパネルでは、召集されたおよそ1000人の少年たちが、恩納村にあるいまの安富祖小中学校の校庭で訓練したあと、山の中での奇襲攻撃など、ゲリラ作戦に駆り出されたことが説明されています。
また、当時の証言として、アメリカ軍の迫撃砲が直撃し目の前にいた仲間が亡くなった状況など、過酷な戦場の様子が文章やイラストで紹介されています。
このほか、部隊の配置場所が航空写真を使って紹介されていて、少年兵たちがアメリカ軍に包囲され、苦しい戦いを強いられていた状況がうかがえます。
恩納村史編さん係の瀬戸隆博さんは「中学生や高校生の年代の少年がどのように動員され、どのように亡くなったのか。戦争や平和について考えるために学んで欲しい」と話していました。
この展示会は、来月8日まで開かれています。